あなたは平等と公平の違いを説明できますか?
私事ごとですが、私には2歳下の弟がいます。
二人兄弟なので、私が長男です。
すると、親に色々と頼りにされます。例えば家事とか。
けれども、私はポンコツなので、期待通りに仕事をこなせません。
その結果「適当な仕事するな!」と怒られます。
長男って辛い。
特に、忙しくて余裕がない時、こう思ってしまうのです。
「これって不平等じゃないか?」
そんなことを考えていた時、こんな課題が出ました。
う~ん
分からない。
皆さんは平等と公平の違いって何だと思いますか?
自分なりの答えを考えてからこの先を読んでみてください。
それぞれの言葉の意味(平等と公平)
まずは2つの言葉の意味を確認してみましょう。
平等
偏りや差別が無く、みな等しいこと。
公平
公に平らなこと、すなわち一定の集団において、偏らないということである。
人間には、「先に手を出したもの勝ち」とか、偏り、えこひいき、仲間外れなどがつきものである。
公平とは、義務履行の結果として、平らに報じるとの概念である。
集団において「公平」を目指し、公平に物事を進めるためには、その集団における個の軽重に拠らない。
従って、個人の利益を優先したり、個人の主観で判断することは避けなければならず、このため公平無私という概念も存在する。
ちょっと分かりにくいですね。
SNSで話題になった平等と公平を表したイラストでも考えてみましょう。
左が平等(Equality)で、右が公平(Equity)です。
左は全員、木箱1個を平等に与えられていて、野球の試合を見れない人がいます。
右はそれぞれの身長に応じて待遇が違うので、全員が野球の試合を見れるようになっています。
うん、なんとなく分かった気がする。
平等と公平の例
他の例も考えてみましょう。
例えば、運動会の徒競走。
- 速くゴールした人から順位を付ける▶公平
- 走るのが速い人も、遅い人もいるが順位を付けない▶平等
もしくは、飲み会での割り勘。
- 飲み食いした量に合わせて払う▶公平
- 完全に割り勘にする▶平等
学生としてはこっちのほうが分かりやすいですね。
まとめると、
- 「平等」は、個人の能力や成果とは関係なく、皆同じように処遇すること。
- 「公平」は、個人の能力や成果に応じて処遇を変えること。
となります。
言い換えると、「平等は結果平等」で「公平は機会平等」ということです。
平等か公平、あなたはどちらを選ぶ?
あなたはどちらの世の中が良いと思いましたか?
私は最初、公平が良いと思いました。
でもよく考えたら、世の中、平等であるべきこと、公平であるべきこと、状況によってそれぞれ異なるんじゃないかとも思ったんです。
例えば、平等のために成果を一切考慮しない会社があるとします。もちろん全員同じ給料です。
あなたはこの会社で働きたいですか?
私は努力する気失せるのでゴメンです。
一方で、男女平等のために男女等しく昇進のチャンスを与える会社はどうでしょうか。
まあ業種にもよりますが、特に問題はなさそうです。
このように、平等一つとっても同じように良い結果が得られるとは限りません。
だからこそ状況によって平等にするべきか、公平にするべきかは変わってくると思うのです。
他にも、「価値基準を何にするかでどちらが良いかの見解が変わる」
という意見を見つけて、興味深いなと思ったのでリンクを貼っておきます(割り勘を例にしているところで言及しています)。
最後に
最後に、序文(兄弟不平等説)を振り返って終わりたいと思います。
平等と公平について理解した上で考えてみると、
年長者が年少者に対し「お前の方が仕事の量が少なくてずるい!」と言うことがいかにナンセンスか分かりますよね。
精神的にも能力的にも年上のほうが優れていて、その違いを認めた上で、仕事の配分量を調整しているからです。つまるところ公平なわけです。
はい、こんなかんじでちょっと真面目な話でしたが、多様性や格差を考える機会が多い学生として重要なことだと思ったので取り上げてみました。
皆さんも日常生活の中で不平等感を感じた時は、平等と公平について考えてみてはいかがでしょうか。自分なりの答えが見つかるかもしれません。
では、また。
0コメント